社団法人津青年会議所は、先輩諸兄の英知と勇気そして絶え間ない努力と情熱によって刻まれた56年の素晴しい歴史があります。私達はその歴史を礎に伝統を継承し、より良い津青年会議所を創造し発展させていかなければなりません。しかし戦後、欧米主導の下、民主主義、経済主義が日本に高度成長をもたらした一方、これまであった倫理観や道徳心、規範意識が薄れつつあります。それは近年しばしば津JCにも見受けられます。いま一度、会員それぞれが自らを見つめなおしLOMの歴史、伝統に敬意を持って行動する事が必要ではないでしょうか。

社団法人津青年会議所は本年、日本JCじゃがいもクラブ第34回中日本地区大会を主管させていただきます。この事業を通じ、津JCの活動を発信し、また全国各地からの先輩諸兄、メンバーをお迎えし、歴史や伝統を重んじ、また他LOMからの貴重な情報を収集・精査し今後のLOMの推進力となるよう運営していきたいと考えます。

また、津JCは、昨年、多くの方々からの祝福を受け創立55周年を迎え、今後の可能性として「地域との共生」というテーマを発信しました。これからはJC内部だけでなく、JCの枠組み越えた様々な団体との交流や活動を行い、幅広く理解を深めていく活動をしていくことが必要だと考えます。これからの津JCは今までの価値観だけを踏襲するだけでは良くならないと考えます。外部と接する活動の中で、現状との温度差もあるかもしれませんが、その温度差を受け入れる事は津の活力に変っていくと考えます。

「まちづくり」について

「地域との共生」というキーワードの地域とは、そこに住む大人や子ども、そして共に活動をする団体を指すと考えます。明るい豊かなまちの為に具体的にどう一緒に行動して行くかを考える事が必要ではないでしょうか。今年は是非たくさんの地域の人たちと対話をしていきたいと考えます。そして今後どうしていけば良いのかを共にじっくり考える機会を作っていきます。その地域の人達に、青年会議所活動とは何なのか?どんな団体なのか?どのような活動を進めていこうとしているのか?を伝える機会にしてまいります。

 また我々の地域には、行政合併に伴い二つの青年会議所が存在していました。そして「明るい豊かな社会づくり」を目指し、志を同じくする団体としてより良い活動をしていく為に、久居青年会議所とひとつになりました。互いの青年会議所で培われた特性を活かし、「広域的な津JCの活動」を進めていきます。

「ひとづくり」について

私は、JCの組織としての役割のひとつに地域の担い手を育成し、つよい指導力を発揮できる指導者を育成することがあると考えます。

指導者に必要なのは、ものごとや社会を的確に捉える高い知識を備えた判断力と、経験に裏打ちされたしっかりとした行動力だと考えます。とりわけ私たちの住まう地域について広い知識を持っていることが重要です。広い知識すなわち地域のニーズや諸団体の考え方や方向性を理解していることはしっかりとした判断を下す上の必須条件であると考えます。自信を持った正しい判断力は力強い行動力に繋がっていくと考えます。それを実践できる者すなわち真のJAYCEEの育成を津JCは目指さなければなりません。

また近年、社会的常識や道徳の欠如が問題視される中、私達は社会から尊敬される大人、尊敬される組織でなくてはなりません。その為には、我々メンバーの全員がジェントルマンであり、常に正しい行動をとる努力を怠るべきではありません。地域の人々に認められてこそ、地域の人々に私たちの行動を深く理解していただき、協力を得ることができるのです。さらには時代を繋ぐ子供たちにも私たちの背中を通して規律正しい日本人の姿や倫理道徳観を伝えていくことが必要であると考えます。とりわけスポーツを通じて、清々しいスポーツマンシップや正しい社会規範を実践し、心身の育成に貢献したいと考えます。

「組織づくり」について

 私は、1998年1月に津JCに入会をさせて頂きました。当時は100名を越えるメンバーが奉仕、修練、友情のもと、切磋琢磨し活動を行っていました。現在でもこの事に関しては、変わる事なく日々活動をしていると思います。会員相互の連携も深まるなか、年功序列や役職上位などに対しての規範意識が薄れてきていると考えます。あたりまえのことから始めることが組織の底上げに繋がると考えます。

 また公益法人制度改革の2008年12月施行にあたり、津JCも公益社団法人格取得に向けて進んでいかなければなりません。法人格取得には、新会計基準の導入や、総支出に対する公益目的事業費率の50%以上の確保が必要で、私たちが実施する事業全てが公益性の高い物であるなど課題は沢山ありますが、公益社団法人格を取得する事は、私たちの活動が公の利益である=地域に貢献していると認められる事により社会的信用も高まり、地域においても活動がしやすくなる利点があります。津JCが地域においてその存在価値を高められる為に、今までの準備をもとに公益社団法人格取得に向けて本格的に進んでまいります。

「ネットワークづくり」について

「出向者はLOMの代表である」私が入会後に初めて出向させて頂いた時に先輩から教えて頂いた言葉です。津JCは毎年、多くのメンバーをそれぞれの出向先に輩出しLOMで培った実力を十分に発揮し活躍しています。出向経験で得た様々な事をLOMやメンバーに伝える事は大変重要なことです。各種大会や事業に参加し出向メンバーの活躍する姿を見ることはメンバー個々に良い刺激をあたえてくれますし、LOMの活性化にも繋がります。LOMの代表として出向するメンバーが自信を持って活動できるよう、全体で支援して行きたいと考えます。

「結びに」

会員数の減少は深刻な問題であります。そして毎年メンバーから沢山の候補者が上げられますが、入会に至っていないのが現状です。それでは何故入会に至らないのかを考える事が必要です。なぜ会員が増加しないかを考えてみると、今の我々の魅力がうまく伝えられていないからではないでしょうか。我々の活動はひとづくりとまちづくりです。まちづくりを進めるためにはひとづくりが必要不可欠です。自分を大きく成長させてくれる魅力ある組織であることを胸に、我々が津JCの魅力を、情熱を持ってまちに伝えていけば、自ずと会員は増加していくのではないでしょうか。

私は本年度、この津JCのメンバーの価値、そして津の街の中での津JCの価値を高めていく為の土台作りをします。60周年に向けて今年をこの変革の初年度と考え、津JCメンバー全員で修練を積み、地域の中でも、日本の中でも誇れるLOMにしていきます。そして「地域との共生」を掲げ、地域に信頼される津JCとなる様、レベルアップしていきたいと考えます。